DroidKaigi 2019でEspressoについて話しました #DroidKaigi
2019年2月7日(木)に、DroidKaigi 2019で「EspressoのテストをAndroidの最新トレンドに対応させよう」という内容で発表しました。
有り難いことに、DroidKaigi 2016から4年連続での登壇です。
※ 動画はこちらを参照してください
今回は、Espressoで書かれたテストコードをAndroidXに対応させ、Kotlinで書く方法について解説しました。 また、Android Architecture Componentsを採用したアプリの非同期処理を待ち合わせる方法についても紹介しました。
この内容で登壇しようとしたきっかけは、昨年に執筆した「Androidテスト全書」まで遡ります。
お蔭様で大変なご好評をいただいている本書ですが、AndroidXやKotlin対応のトピックを盛り込むことができなかった点が心残りでした。執筆当時は次のような状況だったためです。
- AndroidX Testの安定板がまだリリースされていなかった
- Espresso Test Recorderが生成するKotlinのコードがAndroid Studio上でだけエラーになることがあった
ところが、発売と前後してこれらの問題が解決したのです! そこで、この2点にAndroid Architecture Componentsのトピックを加えて「最新トレンドに対応させる」と銘打ってCfSに応募することにしました。
発表当日は、事前の練習では一度も遭遇しなかったライブコーディングのトラブルに見舞わるといった想定外の事柄もありましたが、 自分が伝えたかったことは漏れなく伝えられたのではないかと思っています。
一方で、次のようなEspressoの基本的な事柄については、発表時間の都合上、簡単にしか触れませんでした。
- Espresso APIの基本的な考え方
- Espresso Test Recorderの使い方
- 非同期処理を待ち合わせるときの考え方
これらについて詳しく理解したい方は「Androidテスト全書」の第5章で丁寧に解説しましたので、参考にしていただければと思います。
ところで、今回とても嬉しかったのは、聴いて下さった方からの次のような反応でした。
- 「分かりやすい」「聞きやすい」とツイートして下さった
- オフィスアワーに質問しに来て下さった
- 展示ブースやパーティーで声を掛けて下さった
自分は、カンファレンスでの登壇で一番重要なのは「聴きに来て下さった方が何か新しいことを知って、持って帰ってもらえるようにする」という点だと思っています。 そのため「聴者を放ったらかしにしてしまわない」という点にはとても気を使っており、その努力が報われたような幸せな気持ちになりました。
自分の発表を聴いて下さった皆さん、Twitterに感想を書き込んで下さった皆さん、 オフィスアワー・展示ブース・パーティで声を掛けて下さった皆さん、どうもありがとうございました。
また、今回も、DroidKaigi 2019スタッフの皆さんのお陰で、楽しい時間を過ごすことができました。
来年も何か発表できれば・・・と思いつつ、これからも頑張りたいと思います!